初・1週間の乗鞍合宿
昨年の初レース参加で取りつかれてしまった乗鞍。
今年は90分切りも狙っているし、
猛暑の横浜では十分な練習が出来る見込みもなし、ということで
1週間、仕事をしながら合宿をしてみました。
最高気温は27度。
直射日光のもとでは多少暑いとは感じるものの、基本冷房要らず。
お世話になった「温泉の宿 RAICHO」さんは、自炊可能な宿。
この「自炊」というのが、「合宿」では大事なポイント。
旅先で出される食事は、ついつい食べ過ぎてしまってお腹を壊しがちなので、
できれば、ふだんと同じように食べたい。
1日目 三本滝まで
到着当日は、宿に到着して荷ほどきして、仕事をしてから、夕方軽くサイクリング。
日中はとっても天気がよかったのに、夕方になると雲がモクモクと現れ、
山の天気は変わりやすいなあ、でも、そういうところも好きなんだよなあ、と思う。
曇りだけと、山頂ははっきり見えています。
2日目 頂上まで
なんてこったい、サイクリングなのかい? なタイム。1時間52分。
ガーミンの地図も、真っ青じゃないかい。
体調は絶不調。謎の鼻水。熱はナシ(検査結果、コロナナシ)。
しかし、天気はよかった。
こんなに美しい乗鞍は初めてです。
かなり、ゼーゼー言いながら撮った写真たち。
きっと今日はこの景色を見るためだけに、登らされたのであろう。
ちなみに、このくらいゆっくり登るとTSS150(TSS=トレーニング強度)です。
帰りに小熊を見た。
とっさに「この後どうすればいい?!」と思ってしまうのはなんでだろう。
小熊は人にはまったく興味ないようで、逃げようともせず、めんどくさそうに歩いていた。
この小熊、頻繁に目撃されているようだ。
3日目 頂上まで
引き続き、鼻水。
肉が食えない。野菜もむずかしい。ビールなんて一口も飲みたくない(鼻水出るから)。
でも、登る。
1時間53分。この日が一番長くしんどい乗鞍でした。
少し黄色や赤(パワー高めゾーン)が増えてきた。でも、遅い。
この日は曇りがちだったけど、それでも道ははっきり見えていました。
ここで写真撮るのも初めてだなー。
小熊はいなかった。
地元の皆さんが、エンジン音高らかに、エコーラインの草刈りをしていたからかな?
4日目 頂上まで
この日は、56サイクル教室の仲間と、頂上まで。
なんかねえ・・・同じ師に学び、同じものを目指している仲間と話すのは本当に楽しいなあ、と思いました。
同じものといっても、
片や60分切り(しかも、みえてる)、
片や90分切り(ぜんぜんみえない)、
レベルがぜんぜんダンチですけどね。
「考えたら、教室の(めちゃくちゃしんどい)90分より短いんですよね!」って、
一度言ってみたいわ!
位ヶ原からの乗鞍。ここから7~8kmで山頂というポイント。
見た目ははるか遠い、が、意外と近い。かかっても30分程度。
ちなみに位ヶ原は「くらいがはら」と読みます。
私はずっと「いがはら」だと思ってました。
5日目 レスト
何回か訪れているにも関わらず、乗鞍岳には登ったことがないじゃないか!
ということで、バスに乗って、畳平から剣が峰登山。大人の足で片道1時間半ほどの登山です。
乗鞍は、2700mまではバスで行ける、気軽な3000mの山なのです。
この日は当たり日で、ものすごく天気がよく、ちょっと言葉に尽くせぬほど、美しかった。
こういう風景は、実際目にしなければ。写真ではダメだ。
修験者の山だったとのことだけど、本当に神様がいると思った。
岩だらけのてっぺんが山頂。標高3026m。神社があります。
山頂は狭く人だらけなので、あまりゆっくりはできませんでした。
雷鳥に会いたかった。
この日くらいにやっと、食欲とビール欲が復活してくる。
6日目 頂上まで
午前中、シャワークライミング(沢登)の予約を入れたので、その前に早朝乗鞍クライム!
この日、一番苦手な三本滝~位ヶ原で、どうしても3倍以上出して、
出せるんだという自信をつけておきたかった。
1時間46分。タイムは90分に遠く及ばず。
三本滝~位ヶ原は平均161W。目標は果たせた。
が、相当しんどいことも、よくわかった。
このしんどさで、TSS236。オンライン教室くらい。
だいぶ黄色と赤が増えてきた。
この日が、この1週間で一番美しかった。
乗鞍の神様に感謝した。
登るなら早朝に限る。
7日目 頂上まで
三本滝までと、位ヶ原から3.2倍の予定で。
三本滝までは167W。
通しでいけそうならTTで、と思ってたけど、あまりにしんどくて気持ちが折れた。
ついでに位ヶ原からは平均137Wと達成できず。
位ヶ原付近から振り始めた雨のせいだ・・・と思いたいが、これが実力か。
1時間47分。TSS232。この強度で昨日の1分オチか。
全区間全力だったらどのくらいになるんだろうな・・・。
雨の下山はつらかった。
8日目 三本滝まで
最後は三本滝まで25分切ってやる!と意気込んで出たものの、
平均170W出てるのに26分台ってどーいうことやねーん!!!
と自分で自分にキレる。
しかし、泣いても笑っても、合宿は本日で終わり。
ほぼ毎日通った三本滝のゲートのおじさん、
いつも「がんばって!気をつけて!楽しんで!」と声をかけてくださって、ありがとうございました。
合宿まとめ
体調は悪くても「高度順応」はできるものだなあ、と実感しました。
一番調子がよかったのは6日目で、位ヶ原から平均150W 180W×3本もできた。
下山してきても元気で、その後のシャワークライミングも楽しめた。
(7日目はボロボロでしたが)
これが、レースの1週間前だったらよかったのになあ、と頭をよぎったけれど諸事情考えると仕方がない。
乗鞍には「木のこ」さんという託児施設があります。
合宿を決めたのは、この施設の存在も大きいです。
子どもが好きなこと・やりたいことをさせてくれるところで、うちの子は2日間、焚火していました。
街では、やらせたくても、できないこと。
焚火で焼いたいも。美味しかった。
野菜もいただいてしまった。
そこにお世話になっていたおかげで、乗鞍に暮らす移住者の方と話す機会にも恵まれました。
乗鞍には「松本デュアルスクール」という、住民票を移さずに学校に通える制度もあるそうです。
また、「木のこ」がある場所は、実は「すもも荘」というシェアハウスだそうで。
ちょっと乗鞍移住を考えてみたり・・・。
「温泉の宿 RAICHO」さん、わたしは好きです。
必要なものがあって、過剰ではない。
いつもきれいにされているから、誰も汚さない。
そういう感じの宿でした。
玄関に自転車を置くスペースをつくってくださったり、
ほどよく声をかけてくださって、完全放置ではなく、気にかけていただいてるのもわかって居心地よかったです。
最終日のツインルーム。とっても広かった。
けど、2人ならクインルームで十分。
合宿8日間滞在中、7回登り、うち5回は山頂まで。
体調もタイムもいまいちだったけど、じっくり乗鞍に向き合えました。
でも、49歳の私の体力を考えたら、横浜と同じようなペースで練習したほうが効率いいんだよな・・・
来年は1か月滞在か・・・?
とにも、かくにも、あとは、本番に全力を出すだけです。
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